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本当に心からやりたい勉強であれば、必ず道は開ける

佐賀県 一花ママさん
専門科目完成講座を受講

放送大学大学院 文化科学研究科に合格

海外の大学を出て、日本の指定大学院を目指した
私は海外の大学で心理・福祉系の勉強をしたことがあり、帰国してから精神科病院に就職して心理職に配属されました。国内で認知度および信頼性の最も高い臨床心理士の資格を持っていなかったので、働きながら学べる通信制の指定大学院を目指すことにしました。しかし、地方に住んでいたので、予備校が通える範囲にはなく、通信講座に頼るしかなかったのです。いくつかの指定大学院対策の通信講座のホームページを比較して、この講座のサイトに書かれている文章が、一番丁寧で、自然で、納得できる日本語だと感じたので、この講座を選ぶことにしました。海外で学んだことを日本語の知識としてきちんと理解して使えるようになりたいと思い、専門科目講座を受講しました。

添削指導は孤独な受験勉強において励みになった
最初の添削問題で、「心の理論について600字以内で述べなさい」というのを見て、「大学院入試では、こんなに広い概念の言葉を、この字数で、しかもこんな短時間で解かないといけないのか」と途方に暮れました。また、自習用のテキストにもさまざまな分野の問題が収録されており、本当にできるようになるのかがとても不安でした。ですが、添削問題を解いて添削指導を受けていくうちに、論述の組み立て方や重要なキーワードのつなぎ方のコツが分かってきたり、自分の論述の癖や弱点が見えてきたりしました。何より、誰かに答案を見てもらえるというのは、孤独な受験勉強において励みになりました。
勉強の方法ですが、私はまず全部の問題をプリントアウトしてファイルに閉じて、「これを全部やり遂げたら絶対に合格できる実力がつく」と自分に言い聞かせました。そして、添削問題は、まず自力で時間内に解いてみました。ですが、そのままでは添削してもらうには失礼なぐらい低いレベルであることが、悔しいですが分かっていましたので、提出する前に本などで調べて専門用語の意味や論述の構成を吟味し、時間をかけて答案を作成しました。そして、自分ではベストな状態だと思ってから提出するようにしました。それでも、毎回赤だらけの答案で、評価も低い項目もありました。時にはそもそも心理系は自分に向いてない分野なのかな、と気持ちが落ち込むこともありましたが、返ってきた答案のコメントを見たり、模範解答と比べたり、重要なキーワードを確認したりしながら、一つひとつ理解して身につけていきました。模範解答を手で書き写して、字数や段落分けの感覚をつかむ練習もしました。

不合格を乗り越え5年越しでコツコツと勉強を続けた
5年前の最初の受験時は、書類審査不合格(当時は一次試験が書類審査でした)の通知が来てしまい、ショックで最後の添削課題を出す気力がありませんでしたが、添削してくれる先生の存在が励みになり、頑張って最後の添削課題も提出しました。「今年の結果は残念でしたが、よくこれまで頑張ってきましたね」という内容のコメントをいただいて、とてもほっとしました。今までの頑張りは、決して無駄ではなかった、と思えたからです。その体験があったからこそ、その後の自主課題もコツコツと続けることができましたし、自主課題が終了した後も、自分で例題を作ってノートをまとめることができました。途中で出産や仕事の繁忙期のため勉強を中断した時期もありましたが、ノート作りは今回の受験直前まで続けていました。コツがつかめてきて、達成感が感じられるようになって、正直楽しかったからです。放送大学の一次試験は600字での論述が主ということもあり、それだけたくさんの字数でまとめるテクニックを身に付けました。この経験は、二次試験の面接でも、短い時間で論理的に言いたいことを説明する際に活かせたと思います。
また、教材や指導コメントには、心理業界の最新のトレンドを今までの流れと合わせて解説されていたので、基礎的な勉強をしつつも、最新の流れも大切だということに気づくことができました。その結果、ニュースなどで心理職に関連しそうな話題(子ども虐待や、PTSDのケアなど)に敏感になり、自分の意見やできる事を考える習慣がつきました。このような習慣をつけるきっかけをいただいた講座の先生と教材に、とても感謝しています。

本当に心からやりたい勉強であれば、必ず道は開ける
前回の受験から5年も経ち、その分年をとって睡眠時間を長くとるようになったり、家族が増えて世話にかける時間が増えたりして、勉強時間そのものは以前と比べると半分以下になってしまいました。ですが、それでも合格できたのは、心理職というのは人生経験が力になる学問だからだと思います。私はこの5年間に出産を経験して、また初めての子育てをすることで、どんな子どもたちも絶対に幸せになる権利がある、その援助ができるようになりたい、と強く思うようになりました。その強い思いが、心理用語の理解や、現状の問題点を見出して、具体的な研究計画を立てる力をつけてくれたのだと思います。実際、二次試験会場では、私より年配の方も何人かいらっしゃいましたし、今までに80代の合格者の方もいらっしゃったそうです。ですから、本当に心からやりたい勉強であれば、必ず道は開けると思います。特に社会人受験の方、年齢を理由に受験をあきらめないで、頑張ってくださいね!!