合格実績
京都大学 教育学部 合格
心理学の研究法・実践に関する知識不足を感じ、京都大学の編入を目指すことに
熊本県 アキクサ さん
心理学の研究法・実践に関する知識不足を感じ、京都大学の編入を目指すことに
私が京都大学の学士編入を目指すことを決断したのは、受験まで半年を切った時期でした。通信制大学に編入して心理学を学んでいた私は、他者との交流を通じた学びや、研究法・実践に関する知識が不足していることを感じていました。京都大学への編入を目指したのは、興味のあるテーマの研究をされている先生が複数名在籍されていたことに加え、授業シラバスの内容から、自身に不足している部分を学べると感じたことが理由でした。『心理系大学院 入試対策講座』の受講を決めたのは、自分のペースで勉強ができるということ、デルタプラスさんが出版している参考書が使いやすかったこと、そしてメールでのやりとりが丁寧で安心できたことが理由でした。
端的でわかりやすい「理系の英語」に慣れ親しんでいたので、うねるような文体の「文系の英語」にはお手上げ状態だった
京都大学の編入試験の問題は、英語と一般教育科目(教育学・心理学)です。これについて、私なりの勉強法について紹介させて頂きます。英語には受験本番まで苦戦しました。元々理系出身の私は、端的でわかりやすい「理系の英語」にばかり慣れ親しんでいたので、時制の変化や比喩の多様でうねるような文体の「文系の英語」にはお手上げ状態でした。加えて、京都大学の編入試験では、心理学以外のテーマの英文が出題されることもあり、知らない単語ばかりが並んでいる文章の意味を読み取るのもまた難しかったです。そんな私の勉強法がどれくらい参考になるかはわかりませんが、紹介させて頂きます。
1つ目に、教材についてです。私が主に使ったのは、心理に限らない大学院レベルの英語の問題と大学の過去問でした。これらのうち、読みづらかった文章は何度も読み直し、読めなかった理由を考察しました。そうすることで、読解の速度と質が向上したと感じました。
2つ目は和訳の勉強についてです。和訳は、(1)なるべくきれいな和訳をする勉強と、(2)辞書を用いず、スピードを重視し、直訳気味の和訳をする勉強とに分けて行いました。(1)について、試験問題に用いられている英単語は、辞書通りの意味で直訳すると意味のわからない日本語になってしまうことがしばしばありました。そのため、時には国語辞典なども使いながら、その英文が伝えようとしている内容にしっくりくる日本語を探し、日本語の語彙力も鍛えながら勉強をしました。(2)については、あまり日本語選びにこだわりすぎると意訳が過ぎて、かえって「読み取れていない感」が出てしまうため、それを防ぐことと、本番を意識する目的で行いました。
3つ目は基礎的な文法についてです。試験の英文は、一文が長くて文章の構造が理解しづらく感じることが多くありました。そのため、隙間時間に動画サイトを活用して英文法の基礎を学び直しまいた。その結果、文章のまとまりや構造が把握しやすくなったように感じました。また、単語の語源や構造も学び直し、知らない単語への不安感を軽減できるように努めました。
複数の視点から物事を捉えたり、複数パターンの解答を作成したりした
一般教育科目は、受験者の知識だけでなく、学問や課題に対する考え方も問われるような内容です。教育学に関しては専門的に学んだことは無かったのですが、かつて教職課程を履修しており、現在の職業柄、教育に関して考える機会は多かったので、出題された問題に対して、ある程度自分の意見を書くことができました。勉強法としては、近年の教育に関するキーワードを学んだり、実際に教育に携わっている方から、最近の教育についての理解を深めたりする方法をとりました。
心理学は大学で学んだベースがあったので、持っている知識同士を結び付けたり、考え方の視点を増やしたりするような勉強を行いました。試験では、特定の単語や現象について、複数の視点から説明を求める問題が出題されます。したがって勉強する際も、例えば「実験心理学的に考えた『心』とは…、臨床心理学的に考えた『心』とは…」というように、複数の視点から物事を捉えるように心掛けました。また、同じ問題を様々な切り口から考え、解答を複数パターン作成し、文章力の向上に努めました。他にも、オリジナルの辞書や用語集を作成し、知らない単語は辞書に追加し続け、隙間時間にそれらを眺めることで、心理学用語を辞書的に説明することができるように訓練しました。その点で、講座のテキストや添削指導からの情報は、解説が丁寧で追加情報も載っていたため、知識を広げるために役立ちました。また、講座のテキストは自習用テキストも添削問題冊子も解答例が掲載されているため、「提出しなかった添削問題の答えがわからない!」ということがなく、とてもありがたかったです。
受験レベルまで到達できたのは講座をはじめとする周囲のサポートがあったから
仕事も実習もこなしながらの試験勉強ということで、はじめは不安でしたが、いざ始めてみると面白く、勉強そのものに苦痛に感じたことはほとんどありませんでした。「楽しんでやろう」と思うことが、続けるためのコツなのかもしれないと学びました。しかし何よりもまず、受験できるレベルにまで到達できたのは、講座をはじめとする周囲のサポートがあったからだと思います。今回の受験を通じて、自分が意識している以上に多くの人が自分を支えてくださってきたのだということを知り、人間的にも成長を感じた半年間でした。これを糧に、今後も頑張っていけそうだと感じています。