合格実績
目白大学大学院 心理学研究科 合格
「添削をしてもらう」ことに加えて「解き続けた」
埼玉県 カイ さん
高校の頃から英語が苦手で第三者に採点してもらおうと思った
私が大学院の入試を意識して勉強し始めたのは、3年生の夏頃でした。その頃は、参考書や臨床心理学の専門書の内容を何としても頭に入れようと、ひたすらまとめノートを作成していました。しかし、まとめが終わってから、英語の対策をまったくしていないことに気づき、学校の先生に相談したところ、『ヒルガードの心理学』を訳すとよいと教えていただきました。しかし、この本はほぼ辞書のような厚さがあり、高校で英語が苦手になっていた私は、より一層英語の勉強を避けるようになってしまいました。少し経ってから、市販の受験用問題集を解くようになりましたが、自分の解答が模範解答の書き方に偏ってしまい、知識として定着しないのではないかと考えました。そこで、第三者に採点してもらおうと、通信教育や塾を複数検討した結果、『心理系大学院 入試対策講座』を受講することに決めました。
「添削をしてもらう」ことに加えて「解き続けた」
私は「心理英語講座」の添削問題冊子と自習用テキストを何度も繰り返し解いていきました。その際、英語の問題文をコピーして、ノートの左側に70%ほど縮小した本文を貼り付け、右側に訳や問題の解答を記入するような工夫をしていました。特に添削問題冊子はサイズが大きいので、そのままコピーするのは中々大変かと思います(笑)。私は6回のうち5回分の添削をしていただきました。なぜ1回残したのかというと、不合格であった際に備えて、その点を含めて指導いただければと考えていたためです。添削指導は最初から最後まで、赤字でびっしりと指導していただきましたが、一つ一つの指摘されている箇所を本文と見直しながら、市販の文法書や大学受験用の問題集を使って細かく復習しました。そうしていくうちに、段々と慣れが生じてくるので、そこからは兎にも角にも解き続けていました。特に添削問題冊子には臨床系の問題が多く収録されていたので、答案提出を行わずとも、ひたすら他の問題も解いていました。したがって、この講座では「添削をしてもらう」ことに加えて、上記の問題集を「解き続ける」利用法を行っていました。名前を出すことはできませんが、市販の心理英語の問題集は分量が少ないものも多く、比較的難易度も簡易なものが多いと、同じ大学院を希望した友人と話していました。英語が苦手だった私は、そこで満足しそうになりましたが「勉強をやってる風」が一番怖かったために、このような勉強方法を取ろうと考え直したのです。
また、心理英語の勉強には文法もそうですが「単語力」も必要だと思います。そのため、合格体験談を執筆されている諸先輩方も使われていた『心理院単』をボロボロになるまで繰り返し覚えました。また市販の英単語帳も併せて覚えるといいと思います。英語が特別苦手な私でも、この方法で本番にも通用しました。
想定外の問題が出題されたが、講座での勉強を生かして対応できた
私は内部推薦入試という形であったので、一般入試と問題が異なり、話すことができない部分もあるのですが、そのことを踏まえた上で、私が経験したことを書こうと思います。
問題の傾向としては、英語の本文訳と心理学の知識を問う問題が出題されました。ちなみに内部推薦入試に、過去問がなかったことをここに記しておきます。一般入試の過去問ではストレスや精神疾患に関する問題が出題されていたのですが、本番では教育領域からの出題であったこともあり、完全に虚を衝かれた感じでした。しかし、上述した講座での勉強法を実践していたこともありなんとか訳すことができました。心理学の知識については臨床と福祉、統計の用語について説明させる問題でした。専門科目については、まとめノートと黒塗りノートを駆使して、問われた用語について200字以内で説明ができるようにしていました。また、他大学院の受験も検討していたので、臨床の記述については400~800字で書けるように取り組んでいました。そのため、本番でも無事に記入できたのだと思います。
面接については、5対1の圧迫面接で、普段お世話になっている先生方の厳しい面に驚き、とても上手く答えられたとは言えませんでした。しかしその中でも、自分が志望する理由と将来自分が描いている臨床像だけなんとか伝えることができたのは幸いかなと思います。
将来は、児童発達支援、特に療育や特別支援教育・児童臨床の現場で働ければと考えています。長くなってしまって恐縮ですが、これで結びとさせていただきます。皆様の努力が実を結ぶことを心よりお祈りしています。